2021.08.28

コロナやガンにも効く!?緑茶カテキンの効用について




日本茶インストラクターのNAOKIです。


今回は、日本茶に含まれる緑茶カテキンの効用についてお話ししたいと思います。


茶の歴史をひもとくと、もともと中国からはじまったものが海を越え、日本では約1200年前から飲まれています。


1211年、栄西禅師の記した『喫茶養生記』の冒頭は、


『茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり。山谷これを生ずれば、その地、神霊なり。人倫これを採れば、その人長命なり。』


とあり、後半の部分には


『種々の薬は各々一種の病の薬なり、茶はよく万病の薬となる』


として、茶は不老長寿のための『仙薬』だと書かれているように、薬として重宝されていたことが伺えます。


成分の説明をすると、水溶性成分(水に抽れる成分で20-30%)で大きな割合を占める、カテキン類、アミノ酸であるテアニンが健康に大きく寄与します。


【カテキン類の効用】

■抗ウィルス作用

緑茶抽出物や緑茶カテキンが、エイズウィルスやインフルエンザウィルスの増殖を抑えることが明らかになっている。


お茶によるうがいは、インフルエンザウィルスの感染に予防効果を示す結果が得られており、のどの痛み、発熱、鼻水、咳の症状も短期間に抑えられる。


コロナウィルスに関しては、京都府立医科大学の松田修教授らが2021年6月8日、11日に、お茶に含まれるカテキン類がコロナを不活性化させるという内容の論文を発表し、世界中から期待と注目が集まっています。


例えば飲食店などで、お茶を含みながら会話すれば飛沫感染も防げるといった内容が書かれており、非常に興味深い内容です。


■抗アレルギー作用

メチル化カテキンがアレルギーを抑制してくれる。紅茶にすると失われる成分。


■抗菌作用

古くから茶は、コレラ菌などの病原菌に対して抗菌、殺菌作用があることが知られており、o-157のベロ毒素を殺菌し、抗毒素作用があることも島村らによって証明されています。


例えば中性飲料は、ボツリヌス菌が死滅する120℃以上、4分以上の殺菌が義務づけられていますが、緑茶飲料はカテキン類に殺菌作用があるため、85℃、30分間の加熱処理でもほぼ完全に無菌化できます。


抗生物質の効かないMRSAに対しても殺菌効果を示し、うがいや吸入による院内感染の予防に期待がされています。


■日本茶がガンに効く!?


日本人の死因第一位はガンで約30%を占めるのですが、実は緑茶カテキンがガンを抑制したり、ガン細胞を死滅させる効果があるといわれています。


茶のガンに関する研究成果は毎年200件以上も出されており、それでもまだ充分なエビデンスとしては認められていません。


引き続き研究が必要なテーマであると共に、それだけ世界中の研究者から注目されるのは他に例がなく、それだけ茶の効用に期待が集まっています。


■抗酸化作用で老化・病気の防止

抗酸化とは、カラダに悪い活性酸素を抑制してくれることをいいます。


カテキンは抗酸化作用があり、ガン・メタボ・老化を防いでくれます。


■抗動脈硬化作用


動脈硬化とは、血管が硬くなって柔軟性が失われている状態のことをいいます。


それを防ぐには高血圧を防ぎ、血中脂質レベルを正常に保つことが重要です。


緑茶カテキンは、善玉コレステロール(HDL)を増やし、悪玉コレステロール(LDL)を減らしてくれるため、抗動脈硬化の作用があります。


■血圧上昇抑制作用


最大血圧140mm Hg以上、最小血圧90mmHg以上を高血圧といいます。


1990年の原征彦さんらは、緑茶カテキンが、豚の腎臓から取り出し精製したACE(アンギオテンシンI変換酵素)の活性を抑える作用があることを明らかにしました。


そうすることで、血圧上昇の原因となるアンギオテンシンIIへの変換が抑制されて、

血圧上昇を抑制することができます。


また、遺伝的に高血圧を発症するラット(SHR)を対象に、一つは普通の餌、もう一つは0.5%緑茶カテキンを加えた餌を与えたところ、緑茶カテキンを加えたラットの方が血圧が10-20程度低くなることが、研究結果でわかりました。


■血糖上昇抑制、抗肥満作用


血糖値を調整する上で、インスリンというホルモンが重要な働きを担っています。


インスリンの分泌が低下したり、うまく働かなくなると、ブドウ糖が組織に取り込まれ難くなり、血中のブドウ糖濃度が高くなります。


その結果、尿にブドウ糖が排泄されるようになり、糖尿病になります。


日本人の糖尿病の95%以上が、II型糖尿病といい、遺伝的体質の他、食べすぎや運動不足による肥満と深い関係がある。


緑茶カテキンは、デンプンなど糖質の分解を妨げ、ブドウ糖としての吸収を抑制する結果、体内へ蓄積する糖が減少し、脂肪の減少をもたらし、結果として肥満を防止する作用を有します。